複雑な製品を扱う製造業や不動産などの営業活動の際、その場でお客さんに製品を見せることができないのは大きなジレンマですよね。
「説明書やスライドだけでは購入に繋がらない」
「実際に製品や物件を見せられたらもっと魅力を知ってもらえるのに」
こんな悩みを抱えている企業さんも多いでしょう。
しかし営業ツールとして【VR】を導入すれば、そんなジレンマを取り除くことができるかもしれませんよ!
※【VRとは】
バーチャル・リアリティ(Virtual Reality)の略で、仮想現実のこと。
コンピューターなどによって、本物のように作られた仮想空間を体感できる技術のことを指す。VR技術によって作られた空間や映像を見るために、HMD(Head Mounted Display)と呼ばれる「頭部に取り付けるゴーグル」のような装置を用いることが主。HMDを装着することで、VR技術によって作り出された仮想現実を体感することが可能。
この記事では
- 営業ツールにVRを導入するメリット2つ
- VRの活躍が期待できる業界
- 営業ツールとしてVRを導入した企業の事例
以上のことを説明・解説していきます。
「もっと効果的な営業活動を行って製品売上を上げたい!」
という企業さんはぜひご一読くださいね。
営業ツールにVRを導入するメリット2つ
それでは早速、営業ツールにVRを導入するメリットをご解説していきます。
VRを導入するメリット①製品を持ち運ばなくて済む
例えば
- 自動車
- 建築機械
- 医療機器
- 不動産
などの持ち運びづらい製品、商材の営業もVRを導入することで解決できます。
なぜなら自社の製品の細かい特徴や、工場内の製造フローなどをVR上で再現し、そのVRゴーグルを持ち込んで営業すれば、わざわざ重い製品を持ち運ぶ必要がなくなるからです。
また、VRに合わせてスライドや口頭での補足説明を行うことで、さらに顧客の販売意欲の向上が見込めることでしょう。
VRを導入するメリット②製品の魅力を伝えやすい
VRを導入して営業活動をすれば、従来の営業活動よりも効果的に自社製品の魅力を伝えることができます。
というのもVRゴーグルを装着させれば、視界は360°自社製品の世界になります。
そのため顧客に対して製品への高い没入感を与え、実際にその場で製品を見ているかのような感覚にさせることができます。
また、自社工場の製品製造フローなどを顧客に見せたい場合もVRは大活躍します。
遠隔地にいる訪問が難しいお客様や、なかなか都合が合わないお客様でも、VRを持ち込んで装着して頂くことにより、VRで再現された工場内の様子をリアルに閲覧でき、製品への理解を深めることができます。
製品理解を深めた結果、導入に繋がる可能性も高まります。
従来のスライドや説明書などの説明と比較すると、VRはよりリアリティを持って顧客に製品・商品の良さを体感させることができるので大変オススメです。
VRの活躍が期待できる業界
それでは、主にどの業界がVR導入の恩恵を受けるのでしょうか。
ここでは、VR導入と営業活動の相性がマッチしている業界を4つピックアップしてご紹介していきますね。
VRと営業活動の相性が良い業界①不動産
VRは不動産業界の営業と非常に相性が良いです。
というのも不動産業界で取り扱う「物件」は持ち運びできないからです。
そもそも「物件を購入する」ことはお客様にとっては一世一代の大きな買い物ですよね。
そのため様々な物件を内見する必要があります。
しかし、1件1件内見をするのは時間と手間がかかるもの。
その度に会社側に人件費や車のガソリン代などが嵩んでいきます。
そこで、VRで再現された物件を先にお客様に見て頂くことによって
「この物件は見なくても良さそうだな」
「この物件は素晴らしい!見にいこう!」
と内見に行く前にある程度の取捨選択をして頂くことが可能になります。
不動産業界の営業マンにとっては
- 人件費やガソリン代などの削減
- 360°映像で物件をアピールできる
- 写真や動画よりも伝わりやすい
などの利点があり、VRとの相性抜群となります。
VRと営業活動の相性が良い業界②自動車
VRは自動車業界の営業とも相性が良いです。
自動車購入といえば街中にある「ディーラー」ですよね。
しかし、ディーラーに行っても好みの車種・色・外観・スペックの自動車がなければ他の店舗に足を運ぶ必要があります。
その結果、他社にお客様が流れてしまう場合も多々あるでしょう。
そこでVRを導入し、お客様の求める自動車の、他店の在庫を確認することができたらどうでしょうか。
中古販売の店舗であれば、お客様の要望に沿う自動車がVRによって用意できれば、同業他社にお客様を取られる心配はありませんよね。
VRと営業活動の相性が良い業界③観光・旅行
観光・旅行業界の営業活動にもVRはマッチしています。
旅行に行く際気になるのが
- 観光地の雰囲気
- どんなグルメがあるか
- ホテルの部屋の様子
などですよね。もちろん旅行に行った後の楽しみでもあるのですが、事前にこれらをVRで体験しておくことで、実際に現地に行った時との「ギャップ」を埋めることができます。
さらには
「どこへ旅行にいこうか」
「どんな観光地・ホテルがいいかな」
と旅行先を決めかねているお客様に対しても、VRで旅先の映像を見せることによって「よし!ここにしよう!」と旅行意欲を掻き立てることができますよね。旅行意欲を掻き立てた結果、成約につながる可能性も高いでしょう。
旅行会社の営業マンにとっては
- ギャップを埋める
- 旅行意欲を掻き立てる
このような利点があり、こちらもVRとの相性が抜群となっています。
VRと営業活動の相性が良い業界④医療メーカー
VRと医療業界、とりわけ医療機器メーカーの営業との相性が抜群です。
というのも、医療機器は
- 検査機器
- 手術機器
- レーザー
など持ち運びにくい製品が多い上、製品の都合上なかなか実際に使用できる機会が少ないですよね。
しかしVRを活用すれば、重い医療製品を持ち運ばなくて済みます。
また、自社製品を使用し治療を行っている映像をVRで再現すれば、ドクターはよりリアリティを持って製品の有用性を確認することができます。
スライドや口頭で淡々と説明するよりも成約率はアップするでしょう。
医療機器メーカーの営業マンにとっては
- 重い製品の持ち運び不要
- 治療映像を見せることができる
という利点があり、VRとの相性が抜群なのは一目瞭然ですね!
営業ツールとしてVRを導入した企業の事例
ここでは、実際に営業活動にVRを導入している企業の事例をご紹介していきます。
【不動産業界】マンション内見はVRで:クラスコ
石川県金沢市を中心に活動している不動産業のクラスコは、VRを導入した物件の内見サービスを提供しています。
- 窓の高さ、幅
- 各部屋の細かい寸法
- 窓から見える景色
店舗に行かなくてもVRを通して、遠隔地から部屋の様子を360°確認することができます。
事前に、部屋選びで意識したいポイントを把握できるのは大きなメリットですよね。
場合によっては、VRの映像だけを見て購入を決めるお客様もいるかもしれません。
コロナウイルスによって客足が減少している昨今、VRの発展こそが不動産事業を支える大きなキーになっていくことでしょう。
参考記事: VR 遠隔地から部屋内覧 クラスコ、サービス開始前倒し
参考URL: https://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2020030402100025.html
【旅行業界】旅行前の下見にVR導入:HIS
日本を代表する旅行会社と言えば株式会社エイチ・アイ・エス(H.I.S.)。
H.I.S.はハワイ、イタリア、スペインなどの
- ホテルの様子
- 客室の設備
- 観光地の雰囲気
を事前に確認できるコンテンツをVRで提供しています。
VRで旅先を下見することにより
- 旅行前と旅行後のギャップを埋める
- 顧客満足度をアップさせる
- お客様の旅行意欲をアップさせる
ことができますので、お客様、旅行会社の営業マン双方とも嬉しいVRコンテンツですね。
参考記事: 旅行業界に本格参入 VRトラベルソリューションをH.I.S.に提供
URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000019146.html
【製造業】工場でのモノづくりをVRで:キャディ
キャディは「日本ものづくりワールド 2020」において、キャディから加工を請け負っている会社の工場の様子を確認できるVRシステムを披露しました。
工場内で実際にどのような作業が行われているか、360°視点で確認できるため、顧客の製品理解を深めるのに一役買っています。
VRを導入すれば既存の顧客はもちろん、展示会で出会う新規の顧客に対しても、製品を効果的にアピールできますね。
参考記事: 製造業向け受発注プラットフォームのキャディ、工場でのモノづくりをVRで見せる
URL: https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2003/04/news052.html
まとめ
ここまで営業活動×VRの観点から説明してきました。
再度VRを導入するメリットをまとめておきます。
- VRを導入するメリット①製品を持ち運ばなくて済む
- VRを導入するメリット②製品の魅力を伝えやすい
そして営業活動×VRの相性が抜群な業界は以下の通りです。
- 不動産業界
- 自動車業界
- 観光業界
- 医療業界
VRを導入することで重い製品を持ち運ばなくて済みますし、製品の魅力をより効果的にアピールすることができます。
また「製品を説明する営業」から「製品を体感させる営業」へシフトチェンジさせることによって、成約率アップも見込めます。
ロマンテックジャパンの開発事例
ロマンテックジャパンは、営業ツールとして【VR】【AR】【MR】の開発を行っています。VRを用いた展示会、ARアプリの事例を紹介します。
VR展示会
新型コロナの影響で、実際の展示会の開催の中止が相次いでいます。ロマンテックジャパンでは、VRを用いた展示会の制作・開発を行っております。
このVR展示会は、VRグラスで参加できることはもちろんのこと、PCからの参加も可能です。
来場者と出展者スタッフがVR空間内で会話することも可能です。
従来の展示会のようにブースの大きさの制限もなく、来場者に方に製品の体験を提供することも可能です。
また、営業提案の際にVRグラスを持参してクライアントに製品を提案することも可能です。
以下の動画は、ロマンテックジャパンが制作したVR展示会のサンプル動画です。
ARアプリ
ロマンテックジャパンでは、自社で開発をしたARパッケージを用いたARアプリの開発も行っております。
営業提案の現場で、様々な色や形の製品を提案することが可能となります。
また、設置イメージが確認でき受注率のアップにもつながります。
以下の動画は、ロマンテックジャパンが制作したARアプリのサンプル動画です。
いますぐVRを導入し、より効果的な営業をしましょう!
最後に、営業ツールとしてのVRの制作・導入は、より高品質で効果的な利用のために、専門家に依頼するのが良いでしょう。
ロマンテックジャパンは、高品質・低価格で、ビジネス・産業向けのVR制作・導入を行っています。営業ツールとしてのVR制作・導入の際は、ぜひロマンテックジャパンまでご依頼ください。