VRでファン開拓-外出自粛だからこそ、魅力的なVRコンテンツを

現在、コロナウイルスの影響で、動物園や水族館、スポーツジムなど、様々な施設が休館措置をとっています。休館やコロナウイルスによる外出自粛の呼びかけ等により、各施設への収益に大きな影響を与えています。

 

このような状況下ですが、各施設も誘客や新規ファン開拓のために様々な施策を行っているようです。動物園や水族館では、休館中の動物の様子を動画配信したり、スポーツジムではトレーニング動画を無料配信したりなど。

 

外出できない分、各施設ではこうした“自宅で楽しめる動画コンテンツ”に注力していることがうかがえます。

また、通常時であっても、施設の魅力を伝える動画コンテンツは、誘客および収益増のために、とても重要な広告宣伝といえるでしょう。

そして、この広告宣伝効果をさらに高めるコンテンツとして、近年“VRコンテンツ”が注目されています。

 

本記事では、 “VRコンテンツがどのように、広告や誘客効果に寄与できるのか”、行政の活用計画なども含めてご紹介。コロナウイルス影響への各施設の取り組みを踏まえつつ、VRコンテンツの有用性をお伝えしていきます。施設の広報を担当されている方や関係者の方々に向けて、本記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

 

コロナウイルスの影響

VRでファン獲得

本記事執筆の2020/03/31現在、新型コロナウイルスの感染拡大について、メディアでは連日報道がなされています。

 

予断を許さない状況であることを如実に表しているのが、3/23に行われた「小池東京都知事」の記者会見です。その会見の中で、感染の広がりによっては“ロックダウン=都市封鎖”措置の可能性もあると、小池都知事は言及されました。

さらに3/27の会見では、小池都知事から都内の感染者数の増加報告とともに、“不要不急の外出を控えるよう”に呼びかけが行われました。

 

上記のように、日夜コロナウイルスについての報道がなされている状況です。この感染の広がりに加えて、強く懸念されているのが“経済損失”です。

観光業や飲食業などはもちろん、スポーツジムや水族館、動物園などの人が集まる施設への収益が著しく低下。

 

コロナウイルスの終息タイミングは、数か月から半年、もしくは新年まで持ち越す可能性もあるといわれています。仮にその影響が1年以上に及んだ場合、“経済損失は16兆円”と述べる記事もあるほど。

 

経済への不安が叫ばれる中ですが、打撃を受けている各施設では様々な施策を行っています。休館している中でも、利用者へ施設の魅力を伝えたり、新たなファン開拓のための取り組みを実施。

次は、そうした各施設の取り組みをご紹介していきます。

 

参考記事:コラム:新型コロナ長期戦で16兆円損失も、日本が取るべき対策2本柱

URL: https://jp.reuters.com/article/column-kazuhiko-tamaki-idJPKBN20X0SV

 

各施設の取り組み

 

外出自粛により行きたくても行けない人たちに向けて、各施設は様々な取り組みを行っています。その一部をご紹介していきます。

 

1.海遊館

大阪市の水族館「海遊館」では、公式Youtubeチャンネルで生き物たちの様子や飼育員の活動を動画配信しています。動画は臨時休館の期間中は毎日配信。利用者への癒しや楽しみの提供を目的として、行われています。

 

2.神戸どうぶつ王国

神戸にある動物園「どうぶつ王国」では、公式Instagramにて動物たちの動画を配信。

どうぶつ王国はコロナウイルスの感染防止対策で、3/19まで臨時休園していました。その間は動物たちの様子を公式Instagramにてライブ配信し、利用者に楽しんでもらえるよう取り組みが行われました。

※2020/3/30現在、「神戸どうぶつ王国」は営業再開しています。

 

3.ルネサンス

スポーツクラブのルネサンスも、動画配信による期間限定サービスを展開しています。

ルネサンスはコロナウイルス感染拡大により、健康不安や運動不足の状況を受けて、ルネサンスの動画コンテンツを期間限定で無料配信しました。

人気のスタジオプログラムなどを自宅で楽しむことができます。

 

以上、一部ではありますが、各施設の取り組みについてご紹介しました。

そして、お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、どの施設の取り組みも“動画コンテンツによる提供”という点です。

 

外出できないのだから、当然と思われたかもしれません。その通りです。

外出できないからこそ、各施設や企業は自宅で楽しめる動画コンテンツを充実させています。動画を用いて、利用者へ楽しみや癒しを提供したり、新たなファンの開拓を試みる。

 

このような状況だからこそ、動画コンテンツを充実させることの重要性は増しています。

次では、その手段の1つである“VRコンテンツ“についてご紹介していきます。

 

 

参考記事:【おうちで海遊館】休館中の海遊館を動画配信します!

URL: https://www.kaiyukan.com/connect/news/202003_post-390.html

参考記事:「神戸どうぶつ王国」公式Instagram

URL: https://www.instagram.com/p/B9RMICEg0AM/

参考記事: インスタで元気な動物の動画配信 休園中の神戸どうぶつ王国

URL: https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202003/0013177642.shtml

 

VRコンテンツによる誘客と活用事例

VRでファン獲得

動画コンテンツを充実させる手段の1つとして、“VRコンテンツ”があります。

もしかすると、「今の状況で新しい取り組みに手を出している場合ではない」という意見もあるかもしれません。

 

はたして、本当にそうでしょうか。

動画コンテンツを充実させることの重要性は、先に書いた通りです。外出できないからこそ、いかに利用者へ施設の魅力や面白さを伝えるかが大切でしょう。

加えて、現在の事態が落ち着いた後でも、魅力的な動画コンテンツは誘客に大いに役立ちます。

 

前置きが長くなってしまいましたが、魅力的な動画を制作することは、中長期的にも大きなメリットがあります。そして、その手段の1つが“VRコンテンツ”です。

 

まずVRについて、ご説明します。

VRとは、バーチャル・リアリティ(Virtual Reality)の略で、仮想現実のことをいいます。コンピューターなどによって、本物のように作られた仮想空間を体感できる技術のことを指します。

 

VR技術によって作られた空間や映像を見るために、HMD(Head Mounted Display)と呼ばれる「頭部に取り付けるゴーグル」のような装置を用いることが主。HMDを装着することで、VR技術によって作り出された仮想現実を体感することが可能になります。

 

このVR技術を用いて制作されたコンテンツが、VRコンテンツです。

VRコンテンツの大きな特徴は、主に以下の2つです。

 

・360度映像により様々な視点からの映像を楽しめる。

・体感型映像から得られる没入感。

 

 

例えば、水族館や動物園の映像をVRで制作すれば、自宅にいながらでも“まるで現地にいるかのように映像を楽しむことができます”

また、飼育員視点での餌やりや動物との触れあいなど、“一般の利用者では体験が難しいこと”も、VR映像を通して体験が可能になるでしょう。

 

普通に来園するだけでは、体験が難しい触れあいを映像にすることで、VRコンテンツならではの映像を充実させることが可能です。

また、映像を見た視聴者に、「施設に行って本物の動物を見てみたい」という気持ちを喚起させることも期待できます。

 

こうした誘客効果を期待して、実際にVRを用いた施策を行政でも行っています。

実際の取り組み事例を以下にご紹介します。

 

「国土交通省 観光庁」によって、取り組みが進められています。

その内容は最先端ICT(VR/AR等)を活用した観光地コンテンツ活用に向けたナレッジ集という資料に記載されています。

 

外国人に向けて、日本の観光地をVR映像で提供することが主な活用事例です。

“臨場感のある現地映像”“普段立ち入ることのできない建造物内の映像”を見せることで、観光地への誘客を促進する狙いがあります。

 

この取り組みは、動物園や水族館などにおいても活用できるでしょう。

前述のように、“飼育員目線による動物との触れあい”“利用者が立ち入れない場所”などをVR映像で体感することができれば、大きな誘客効果が期待できます。

何より、映像を通して視聴者に提供できる“楽しさや癒し”においても、ただ映像を見るだけよりも、その質を大きく向上させられるのではないでしょうか。

 

また、スポーツジムであれば、“スタジオプログラムの一部をVR映像にすること”で、実際のプログラムを体験することも可能でしょう。「もっとこのプログラムを受けてみたい」という気持ちを喚起させられれば、ジムへの誘客効果も期待できるのではないでしょうか。

 

参考記事:最先端ICT(VR/AR等)を活用した観光地コンテンツ活用に向けたナレッジ集

URL: https://firstairlines.jp/

 

まとめ【VRコンテンツは、魅力的な映像体験を届けられる】

VRでファン獲得

ここまでご紹介してきたように、VRを用いた動画コンテンツは、VRならではの特徴を活かした魅力的な動画を提供できるでしょう。

 

繰り返しにはなりますが、VRコンテンツで誘客効果を高めることは、

各施設への来訪者を増やし、収益増を図ることが期待できます。

何より、リアルな映像体験を提供することは、視聴者の満足度を向上させることにも繋がります。

 

 

コロナウイルスの影響により、自宅にいなければならない時間が非常に多くなっています。

その分、楽しめるものも動画コンテンツなど限られたものになっています。

だからこそ、その限られたコンテンツをいかに充実させるか。現地に行けないからこそ、いかに“その施設の面白さや魅力”を知ってもらうかが大事なのではないでしょうか。

 

そして、一度制作された動画コンテンツは、現在の事態が落ち着いた後でも“誘客効果を発揮します”。VRコンテンツを導入している企業や施設は、まだまだ多くはありません。

そのような中で、VRコンテンツを提供することは、他社との大きな差別化になるでしょう。

 

動画活用の意識は、これまでにも増して高まっています。だからこそ、いかに魅力的なコンテンツを制作するかが重要です。

その1つの手段として、VRコンテンツを検討されてみてはいかがでしょうか。

その際に、本記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

 

最後に、広告やプロモーションなどのVRの制作・導入は、より高品質で効果的な利用のために、専門家に依頼するのが良いでしょう。

ロマンテックジャパンは、高品質・低価格で、VR制作・導入を行っています。VR制作・導入の際は、ぜひロマンテックジャパンまでご依頼ください。

 

※新型コロナウィルスに関する情報は、本記事執筆の2020/03/31現在の情報を元に執筆しております。この記事は、VR活用の記事であり、新型コロナウィルスに対する最新の情報は、国や地方公共団体などが発表する公式情報をご覧ください。

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