世界企業のVR動向-VR体験が日常へ-

Google、Facebook、Appleと聞いて、「そんな会社は聞いたことがない」という人はおそらくいないでしょう。Amazonを含めて、GAFAとしても略される世界的な大企業です。

 

では、Google、Facebook、Appleという世界企業に、VRという単語を加えたらいかがでしょうか? これはご存知の方とそうでない方で分かれそうですね。そうなんです。実はこの3社におけるVR関連の動き”がとても高まってきています。

 

VR元年と呼ばれた2016年から、早くも4年が経過。当初は大きな盛り上がりを見せていたVRも、近年は話題性が薄れ失速気味でした。しかし、冒頭でも述べたように、Facebookなどの世界企業を中心に、今再びその動きが激しくなってきています。

 

本記事では、上記に挙げた3社のVR関連の動きを中心に、昨今のVR業界の動向について紹介していきます。それにより、今後のVR業界の動き、引いては“早期にVRコンテンツの充実を図ること”、その重要性をご理解いただけるでしょう。

 

※【VRとは】

バーチャル・リアリティ(Virtual Reality)の略で、仮想現実のこと。

コンピューターなどによって、本物のように作られた仮想空間を体感できる技術のことを指す。VR技術によって作られた空間や映像を見るために、HMD(Head Mounted Display)と呼ばれる「頭部に取り付けるゴーグル」のような装置を用いることが主。HMDを装着することで、VR技術によって作り出された仮想現実を体感することが可能。

 

FaceBookの動向好調なVR売上と新たなSNS-

VR体験が日常

最初にご紹介するのは、Facebookです。冒頭で挙げた3社の中でも、最もVR事業に注力しているのがFacebookです。

 

そもそもFacebookのVR業界への注力が始まったのは、2014年にVR開発会社のOculus(以下、オキュラス)』を買収した時からです。

オキュラスを子会社化したFacebookは、オキュラスを通じて従来よりも低価格のVRヘッドセットを発売したり、2018年には『Facebook Spaces』という“VRを利用したSNS(以下、ソーシャルVRサービス)”を展開したりと、積極的にVR関連のサービスを展開してきました。

 

そして、2020年には新たなソーシャルVRサービスFacebook Horizonのリリースを予定しています。前身の『Facebook Spaces』では、VR空間上にて最大4人までしか、同時にコミュニケーションを取ることができませんでした。

しかし、『Facebook Horizon』では人数制限がなく、VR空間上でアクセスしている世界中の人たちと交流が可能。VRによる新たなSNSが始まろうとしています。

 

FacebookのVR動向は、これからの構想だけではありません。直近の数字面でも、実績を出しています。2020年4月29日、Facebookの第1四半期の決算発表にて、『その他売上』における割合の80%が“VR製品の販売”によるとのことでした。

 

その中でもPCや周辺機器に接続せず、単独で使用できる“スタンドアローン型の『オキュラス クエスト』”の売上が好調。この『その他売上』の数字は、前年比で見ても80%増となっており、VR製品の売上が順調に伸びていることがわかります。

 

また、オキュラスは2021年に新型のVRヘッドセットを発売予定ともいわれており、ますますVR製品の普及ひいてはVR環境の拡充が見込まれます。以上がFacebookにおけるVR動向です。

 

また、Facebookの動向を含め、VR技術を用いた広告については、下記のコラム記事でも述べています。

VR広告の記事: VR×広告-新時代の体感型広告とは

 

 

※1参考資料: VRが好調のフェイスブック、オキュラスの新機種を来年発売へ

URL:https://forbesjapan.com/articles/detail/34352

※2参考資料: Facebook soars after reporting ‘stability’ in ad revenue after fall in March

URL: https://www.cnbc.com/2020/04/29/facebook-fb-earnings-q1-2020.html

 

 

Appleの動向噂される『Apple Glass』の存在

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次に紹介するのはAppleです。VR事業への注力としては、上記3社の中では最も後発のApple。Appleは、2021年頃にARメガネ『Apple Glass(以下、アップルグラス)を発売すると噂されています。

 

噂と表現したのは、Appleからはまだ正式発表されていなからです。AR関連技術などの特許出願はあるものの、現状は『CNET』や『The Infoemation』といった海外メディアによって、その噂が報じられているにとどまっています。

 

そうした海外メディアからの情報では、先に紹介した『オキュラス クエスト』のようにスタンドアローン型タイプとなること、しかも、普通のメガネのようにかけられるウェアラブルデバイスであることが語られています。

 

このARメガネの機能については、AR/VRの両方に対応、街中のQRコードを読み取って3D表示できるといったことが、各種メディアで述べられています。

 

まだまだベールに包まれている『アップルグラス』ですが、Appleから正式発表される日もそう遠くはないでしょう。そして、ひとたびリリースされれば、これまでのiPhoneと同様にまたたく間に人々の生活に浸透していくのではないでしょうか。

 

こうしたARメガネに関する報道に加えて、AppleがVRにも注力していくと予想される報道があります。それが“VRコンテンツを配信するスタートアップ企業『NextVR』の買収”。この買収についてAppleが認めたと、2020年5月15日の『Bloomberg』の記事で報じられています。

 

『NextVR』は、スポーツ等のVRコンテンツを配信しており、その他にもライブコンサートやゲームの配信に活用できる『ライブストリーミング技術』も保有。このスタートアップ企業を買収したことから、AppleがVRデバイスにおいても注力していくことが予想されています。

 

※【ARとは】

オーグメンテッド・リアリティ(Augmented Reality)の略で、拡張現実のこと。

現実の世界、実在の景色などに情報を加えることを指す。VR技術は仮想の世界を作りだすが、ARはあくまでもベースは現実世界で、そこに情報を加える。代表的な例では、『ポケモンGo』や『IKEAカタログ』である。『ポケモンGo』では、スマホ越しで現実世界にポケモンが登場する。『IKEAカタログ』では、現実の部屋にCG家具を出現させ、寸法や配置などを確認できる。

 

 

※3参考資料: Apple Glasses leaks and rumors: Here’s everything we expect to see

URL:https://www.cnet.com/news/apple-glasses-leaks-and-rumors-heres-everything-we-expect-to-see-next-big-product/

※4参考資料: Apple Eyes 2022 Release for AR Headset, 2023 for Glasses

URL:https://www.theinformation.com/articles/apple-eyes-2022-release-for-ar-headset-2023-for-glasses

※5参考資料: アップルのAR/VRメガネは16K解像度で2020年発売?60GHz帯採用のケーブルレス

URL: https://japanese.engadget.com/2018/04/28/ar-vr-16k-2020-60ghz/

※6参考資料: Apple Acquires Startup NextVR that Broadcasts VR Content

URL:https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-05-14/apple-acquires-startup-nextvr-to-gain-virtual-reality-content?sref=gni836kR

 

Googleの動向製品からコンテンツへ移行

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最後にご紹介するのはGoogleです。Googleは、スマートフォンをセットすることで、簡単にVR体験ができるGoogle Daydreamの販売をしていました。しかし、この製品は昨年にてすでに販売が終了。海外メディア『VentureBeat』の2019年10月15日の記事にて、そのことが語られています。

 

同記事内では、『Google Daydream』の展開が不調だったことについて述べられています。製品名は明記されていませんが、おそらく『オキュラス クエスト』のような優れたVRヘッドセットの登場により、スマートフォンをセットするタイプの『モバイルVR』が衰退していったこと。また、スマートフォンを使用することにより、ユーザーがその間スマートフォンを利用できなくなってしまうことの制約。

 

こうした理由から、『Google Daydream』の売上は想定よりも伸びることなく、販売終了という結末へ。GoogleのVR製品への事業展開は終わりを迎えました。代わりにGoogleは、VRコンテンツへ注力していく道を選びました。

 

同記事内で、全てのYouTube動画をVR動画に変換できる“スマートフォンアプリの『YouTube VR』”Googleマップを活用したAR体験に注力”していくことが触れられています。

 

以上がGoogleのVRにおける動向です。ここで3社のVR関連動向をまとめると、下記の通りになります。

 

Facebook:子会社オキュラスによるVR製品販売、『Facebook Horizon』によるソーシャルVRサービスの展開予定。

Apple:『Apple Glass』を始めとするVR/AR製品の開発、『NextVR』のVRコンテンツとの連携。

GoogleVR製品の販売は終了したものの、『YouTube VR』やGoogleマップを活用したAR体験など、コンテンツの拡充に注力。

 

 

※7参考資料: Google discontinues Daydream VR

URL: https://venturebeat.com/2019/10/15/google-discontinues-daydream-vr/

 

VR体験が日常

VR体験が当たり前の時代に

 

ここまでFacebook、Apple、Googleという世界企業におけるVR事業の動向について、紹介してきました。その中でも特にFacebookは、VRに対する動きが強いことが分かります。

 

子会社OculusのVRヘッドセット新機種の発売、『Facebook Horizon』のリリースと、VRを活用した新たなプラットフォームの展開が迫っています。『Facebook Horizon』が開始されれば、現行のSNS『Facebook』と同様に、サービス内での広告展開も注目されるでしょう。

 

そうなれば、テレビCMや雑誌などのただ視聴するだけの広告から、VRを活用した体感型広告の普及が予想されます。現在でも、企業のPR動画などでVRを活用したコンテンツは展開されていますが、より一層VRコンテンツの拡充が必要となるのではないでしょうか。

 

見る時代から体感する時代へ。VRコンテンツ、そしてVR視聴が当たり前となる時代が近づいてきています。そんな時代の到来に備えて、早期にVRコンテンツを充実させることは、集客ひいては企業価値の向上に寄与するでしょう。

 

本記事がVR業界の動向ひいてはVRコンテンツ拡充の必要性について、少しでも参考になりましたら幸いです。

 

最後に、広告等におけるVR/ARコンテンツの制作・導入は、より高品質で効果的な利用のために、専門家に依頼するのが良いでしょう。

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