営業現場での提案で利用する商品カタログや資料はどのようなものを使用していますか。
紙のカタログや商品の紹介資料、動画や実製品サンプルなどを用いて営業提案を行っている方が多いと思います。
また、オンラインの商品説明はどのようにしていますか。画像や説明文、動画などを作成してWebサイトに掲載しているかと思います。
この記事では、VR/MR/WEB/ARスマホアプリを利用したバーチャルカタログについてご紹介していきます。
バーチャル3Dカタログとは?
バーチャル3Dカタログとは、VRグラス、MRグラス、WEB、ARスマホアプリなどで用いて3Dで見る商品カタログです。
3Dで見ることにより商品を回転させたり、商品の動きを確認したり、実際の空間に配置したり、商品を体験したりすることができます。営業人員の確保が難しい今般、より効率的な営業提案のために導入を検討する企業が増えてきております。
バーチャル3Dカタログには製品データの3DCG化が必須
バーチャル3Dカタログをご紹介する前に前提条件となる製品の3DCG化について少し説明します。
バーチャル3Dカタログを作るには、製品を3DCG化をする必要があります。3DCG化とは、製品をバーチャル内で見るためにCGにする作業です。CAD(製品の設計書)を基に3DCGを制作します。
製品によってはCADがない場合もあるので、ない場合は実物の寸法計測などからに3DCGを作成することも可能です。
この3DCG化したデータを用いてVR/MR/WEB/ARスマホアプリでバーチャルカタログを制作しますが、この3DCGのクオリティーがバーチャル3Dカタログの出来栄えを大きく左右します。
バーチャル3Dカタログには色々な種類がある
バーチャル3Dカタログには利用する場面や実現したい提案内容のよって様々な選択肢があります。
仮想空間に入るためのVRグラス、複合現実を実現するためのMRグラス、PCから利用できるWEB3Dカタログ、AR技術を使ったスマホアプリなどです。
また、お客様(提案先のクライアント)自身がインターネットを通じてカタログを閲覧するオンラインタイプのカタログと営業スタッフが商談に持参するオフラインタイプのカタログがあります。
[オンライン]VRカタログとは
Facebook社が開発したオキュラスクエストなどのVRグラスを用いて、閲覧するタイプのカタログです。
参加者は自宅やオフィスなどからVRグラスを用いて閲覧します。ショールーム・展示会形式にすることが多いのが特徴です。
自由に空間内を動き回ることができ、製品を手にとって確認することも可能です。
VRカタログのメリットは、仮想空間の中に入るのでブランドのイメージや製品の体験を効果的に伝えることができます。
下の動画は、ロマンテックジャパンの作成したVRカタログのサンプル動画です。
[オンライン]WEB3Dカタログ
PCから閲覧できるタイプのバーチャル3Dカタログです。参加者は自宅やオフィスのパソコンを使って手軽にカタログを閲覧することができます。
こちらもVRカタログと同様にショールーム・展示会形式にすることが多いです。
キーボードやマウスのカーソルを使って空間内を歩き回って商品を確認します。画像や動画では伝わらない商品の特徴や体験を伝えることが可能です。
[オフライン]VRカタログ
オフラインのVRカタログは、上で説明したオンラインのVRカタログと名前は似ていますが異なります。営業スタッフが、クライアント先に行くときにVRグラスを持参します。
営業スタッフは、お客様にVRグラスを装着してもらって商品の説明をします。
船舶や飛行機、工作機械などの大型の商品でクライアント先に持っていけないものを扱っていてもVRカタログであれば、体験を伴う提案が可能となります。
また商品の色違いやサイズ違いなどもVR空間上で簡単に変更して見せることができます。
VRカタログは営業提案先だけではなく、実際の展示会などにVRグラスを設置して来場者に説明・体験を提供するという活用もされています。
[オフライン]MRカタログ
オフラインのMRカタログは、最新機技術であるMRグラスを用いたカタログです。
MRとはバーチャルのものを現実世界に融合することができる新しい技術です。MRグラス越しに表示される映像やコンテンツを手で触れて拡大したり、歩き回りながら使用することも可能です。
この技術で、お客様と営業スタッフがお互いにMRグラスをかけ、商品をテーブルの上や工場の設置場所などの現実世界にバーチャルを融合させます。
手で触って動かしたり、拡大したり、多種類のものを同時に並べたりと現実世界の中で手を動かすだけで可能です。現実世界にバーチャルを融合させることにより、より現実に近い体験が可能です。
VRグラスと同様に、営業提案先だけではなく、実際の展示会などにも用いられております。
以下の動画は、MRグラスであるNreal Lightを用いたデモ動画です。
参考文献:https://www.youtube.com/watch?v=yxAdiHI0N9g Takashi Yoshinaga
[オフライン]ARスマホアプリカタログ
ARスマホアプリは、AR技術を用いたカタログです。代表的なもので『ポケモンGo』などに使われている現実世界に情報を加える技術となります。
MRと違い、あくまでスマートフォンを通して操作するため、スマートフォンの画面越しに見るカタログとなります。
アップル社やグーグル社によりAR技術はここ数年で大変進歩しており、カタログに応用される場面が増えてきております。
下の動画は、ロマンテックジャパンの作成した簡易なARスマホアプリカタログのサンプル動画です。
なぜ今バーチャル3Dカタログが注目されているのか
ここまでは、バーチャル3Dカタログの種類についてご説明してきました。
ではなぜ2020年の今、バーチャル3Dカタログが注目されているのかを少しご説明させていただきます。主に3つほど理由があります。
理由①営業人員の確保が難しくなってきた
理由の一つに営業人員の確保が難しくなってきたというものがあります。少子高齢化で若者が少なくなってきて働き手が減った、
さらにIT業界などの一部の業種に人気が集中し、営業人員の確保が難しい業界が増えてきたという背景もあります。
理由②営業人員の教育コストの削減につながる
営業人員の教育は非常にコストがかかります。自社の製品を理解することはもとより、魅力的な話し方や提案力などが求められます。
バーチャル3Dカタログは、最新技術で営業スタッフの負担を軽くし、教育コストの削減につながります。
理由③営業提案の質が高レベルで安定する
営業提案のクオリティーは、営業スタッフの能力に依存しています。
同じ製品を同じクライアントに提案しても、優秀な営業スタッフとでは受注率に大きな差が生まれたと思います。
バーチャル3Dカタログとはが注目されている一番大きな理由は、この営業提案のクオリティーを高レベルで保つことが可能であるからです。
優秀な営業スタッフを大量に教育しなくとも、バーチャル3Dカタログで営業提案のクオリティーを担保することが可能です。
その結果、営業人員の教育コスト削減にもつながり、また少人数での営業活動も可能となります。
バーチャル3Dカタログの未来
ここまでバーチャル3Dカタログをご紹介してきました。VRやMR技術はこれから私たちの様々な生活やビジネスの場面で活用されてきます。
2020年の現在、VRやMRの技術革新によって、営業提案現場でも変革が起ころうとしています。ぜひ皆様もバーチャル3Dカタログの導入をご検討してみてはいかがでしょうか。
ロマンテックジャパンは、国内でも数少ないプロダクトデザイン・設計をバックグラウンドにするVR/MR/AR開発会社です。
モノづくりで培った製品に対する技術と経験で、質の高い3DCGを制作し、VR/MR/WEB/ARでのバーチャル3Dカタログを実現します。バーチャル3Dカタログの制作・開発の際はぜひロマンテックジャパンにご相談ください。